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【100万回生きたギコ】

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ギコはゾンビモナか?/
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ∧_∧
(;´∀`)
(   )
| | |ギコハフジミダゾ
(__)_)∧∧
    (゚Д゚) ̄ ̄~〜
     U U ̄ ̄UU
  ∧_∧
 ( ・∀・)
 (つ|⌒|⌒|
  (⌒)(⌒)
___∧______
次は 「100万回生きた|
ギコ」ってお話だよ  |
━━━━━━━━━━
100万回氏んで100万回
生きたギコがいました。
─────────┐
俺様は100万回も逝 │
ったぞゴルァ!!   │
──────v──┘
  ____∧∧
〜′100万回(゚Д゚)
 UU ̄ ̄ ̄ ̄U U

100万回万人の人(?)が
そのギコをかわいがり、
100万人の人がそのギコ
が氏んだ時に泣きまし
た。
┌────┐
│ うぐぅ │
└──v─┘
(   ∧_∧
⊂´⌒つ_ _)つ
       ∧_∧
ギコちゃん… (;∀;*)
氏んじゃった⊂__つ
       /__ゝ
       (_(_)

ギコは1回も泣きません
でした。
なぜならギコは自分が
大好きだったからです
─────────┐
俺様サイコー!!    │
泣く奴は逝って良し│
──────v──┘
  ____∧∧
〜′100万回(゚Д゚)
 UU ̄ ̄ ̄ ̄U U
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ある時、ギコは誰のギコ
でもなくなりました。
なにしろりっぱなギコ
だったので、りっぱな
ノラギコになりました。
そんなノラギコに何匹も
のメスギコがノラギコのお嫁
さんになりたがりまし
た。でもノラギコは誰より
も自分が好きだったの
で、誰のお婿さんにも
なりませんでした。
┌─────────
│俺様は100万回逝っ
│たんだ。いまさらチャン
│チャラおかしいぞゴルァ
└──────v──
アイシテル    ∧∧
 ∧∧   (゚Д゚)
(゚−゚)  (|100 |)
@uu)  〜|万回|
       ∪∪
ドキガムネムネ
  ∧∧  オヨメサンニシテー
 (  )   ∧∧
 /  |    (゚∀゚)
 (__ノ    (_)〜
 ι   ∧∧
  スキ〜(゚−゚)
     (uu@
━━━━━━━━━━
そんな中、ノラギコに見向
きもしない、1ぴきのメス
ギコがいました。

  ハニャーン♪
   ∧_∧__
 /(*゚ー゚) /\
/| ̄∪∪ ̄|\/
 |____|/
   ∪∪
""""""""""""""""
━━━━━━━━━━
─────────┐
俺様は100万回も逝 │
ったぞゴルァ!!   │
──────v──┘
  ____∧∧
〜′100万回(゚Д゚)
 UU ̄ ̄ ̄ ̄U U

メスギコは
┌────┐
│そう… │
└──v─┘
   ∧_∧___
 /(*゚ー゚) /\
/| ̄∪∪ ̄|\/
 |____|/
   ∪∪
""""""""""""""""
と言ったきりでした。
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ノラギコは少し腹を立て
ました。なにしろ、自分
が大好きでしたから。
─────────┐
俺様は100万回も逝 │
ったんだ。     │
これがどういう事か│
解らないとはとんだ│
厨房だなゴルァ   │
────────○┘
  ____∧∧ O
〜′100万回(゚Д゚)。
 UU ̄ ̄ ̄ ̄U U
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次の日も、次の日も、ノラ
ギコはメスギコのところへ
行って言いました。
┌─────────
│君はまだ1回も逝っ
│ていないんだろう?
└─v───────
   ∧∧____
  (゚Д゚)100万回~〜
   U U  ̄ ̄ ̄UU
┌────┐
│そう… │
└──v─┘
   ∧_∧__
 /(*゚ー゚) /\
/| ̄∪∪ ̄|\/
 |____|/
   ∪∪
""""""""""""""""
メスギコは「そう…」と言
ったきりでした。
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そんなある日、ノラギコは
─────────┐
俺様は100万回も… │
──────v──┘
  ____∧∧
〜′100万回(゚Д゚)
 UU ̄ ̄ ̄ ̄U U

と言いかけましたが
┌─────────
│そばにいてもいいか
└─v───────
   ∧∧____
  (゚Д゚)100万回~〜
   U U  ̄ ̄ ̄UU

とメスギコに尋ねました。
メスギコは
┌────┐
│ええ… │
└──v─┘
   ∧_∧__
 /(*゚ー゚) /\
/| ̄∪∪ ̄|\/
 |____|/
   ∪∪
""""""""""""""""
といいました。
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ノラギコはメスギコのそばに
いつまでもいました。

 ∧_∧ _  ∧∧
(*  )/\ (  )
 ̄ ̄ ̄|\/ /100|
___|/〜(万回ノ
       ̄ ̄
その後、2ひきの間には
かわいい子ギコがたく
さん生まれました。
ノラギコはもう 「俺様は
100万回も逝ったぞ!!
ゴルァ」とは決して言い
ませんでした。
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イッテヨチ    イッテヨチ
  ∧∧  ∧∧
  (・Д・) (・Д・)
〜(__ノ   (__ノ〜
    ∧∧
   (*゚-゚)ハニャーン♪
   @uu)

ノラギコは、メスギコと子ギコ
たちを、自分よりもす
きになっていました。
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やがて子ギコたちも立
派なギコ猫に成長して、
どこかへ行きました。
メスギコはおばあさんに
なっていました。
┌─────────
│こいつといつまでも
│いっしょに
│生きていたいぞゴルァ
└─────○───
ミテクレハカワラナイケド O
コレデモオバアチャンヨ 。
 ∧_∧ _  ∧∧
(*  )/\ (  )
 ̄ ̄ ̄|\/ /100|
___|/〜(万回ノ
       ̄ ̄
ノラギコはメスギコと一緒に
いつまでも生きていた
いと思いました。
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ある日、メスギコはノラギコ
の隣でしずかに、動か
なくなっていました。
ノラギコは初めて泣きま
した。
┌────────┐
│しぃっ、しぃっ? │
│ しぃぃぃぃぃぃ│
└─v──────┘
   ∧∧____
  (;Д;)100万回~〜
   U U  ̄ ̄ ̄UU
 / ̄ ̄ ̄ ̄/\
/| ̄ ̄ ̄ ̄|\/
 |____|/

夜になって、朝になっ
て、また夜になって、朝
になって、ノラギコは100
万回も泣きました。
朝になって、夜になっ
て、ある日のお昼にノラ
ギコは泣き止みました。

  ∧∧__ _〜
⊂(- -)⊂⌒っっ
 / ̄ ̄ ̄ ̄/\
/| ̄ ̄ ̄ ̄|\/
 |____|/

ノラギコはメスギコの隣で、
しずかに動かなくなっ
ていました。
ギコはもう、決して生き
返りませんでした。

おわり
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愛って素晴らしいモナ/
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ∧_∧
( ;∀;)
(   ) ナイテナンカイナイゾ
| | | メニゴミガハイッタ
(__)_)∧∧  ダケダ
    (;Д;) ̄ ̄~〜
     U U ̄ ̄UU
     ∧_∧
    ( ;∀;)
  __ (つ|⌒|⌒|
 /本/| (⌒)(⌒)
|二|/
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元ネタ
「100万回生きたねこ」
佐野洋子著(講談社)

元AA作成
100万回生きたギコ氏
ズレ修正
太田氏
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